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はぐれぴ開発のきっかけ

私の息子は、今年々増えているゲーム依存症(ゲーム障害)です。

生活に支障が出るのでやめさせようとすると親子げんかになったり不機嫌が爆発して厄介です。パスワードをかけても何千通りの組み合わせを試してなんとかゲームをしようとするその努力を他に回してくれれば、と思うほどです。

そんな彼のゲーム依存症状が軽くなったこと、それは家族の食事や自分のお弁当を『お家アルバイト』として作ってもらうことでした。

彼が『お家アルバイト』を受け入れた理由はゲームセンターで釣りスピリッツやポケモンメザスタに使うお金が欲しいから……。

実際に始めてみると、一生懸命稼ごうとするので、調理や食べている時間で代替されて、ゲームをしている時間や気にしている時間がまず減りました。

家族の反応がよくなってくると美味しいと言われるようなんの食事を作ろうと色々考えるようになりました。

そして、何よりよかったのが、自信がついたようにみえることと、コミュニケーションが豊富になったことです。

ゲームと動画とポケモンの話しかしなかった彼が、料理や食材の産地の話もするようになり家族間の会話が増えました。

家族の会話が増えたからか、食事を作ることで家族の中で対等な関係ができたからか、ゲームを時間だから辞めようというお願いも素直に聞いてくれるようになりました。

自分で自分の面倒をみられること、他の人の役に立つこと、それは自分が生きていることを全力で肯定できる基になると感じます。

おまけの話ですが、頑張って稼いだお金を初期はゲームセンターで一瞬で使い切っていましたが、数か月経った頃から使う額を決めて残りを貯めるようになりました。

それから、今では時々、今日はサービスでいいよ~と言って親の機嫌をよくするという技も使えるようになりました。

家事がお手伝い(ボランティア)であればお金がないと動いてくれない子になる怖さがありますが、アルバイトであれば親と子の関係は対等です。

サービスにするのも稼ぐ量を決めるのも相手の自由です。自立心を育てるには『お家アルバイト』は本当によいシステムだと思います。

ゲーム、SNSや動画は楽しくて役に立つ部分もたくさんあります。

ただ、提供側がたくさん使ってもらうほど儲かるように中毒性を持つように必死で工夫を凝らしているので、子ども達を依存にさせないことは1000%無理でしょう。

ゲームやSNSで生活に支障をきたしている子達は皆自尊心が低下しています。

小児科外来に体調を崩して受診する子たちから生きていることに価値が見いだせないと言われたり、死にたいと訴えられることが年々増えていくのは本当に辛いです。

ゲーム・SNS・動画依存はゲーム依存症を減らそうとして活動している団体の経験則として依存軽快に効果が見込めるのが危険を伴うスポーツかアルバイトであると言われてはいますが、日本で一番治療実績がある病院の医師でも、なってしまえば治療は難しい・今は効果があると言える治療はないと困られています。

効果的な治療や予防法がない中、依存軽快に効果が見込める可能性のあるアルバイトは私の息子の経験からも子どもに危険が少なく取り組める方法だと思っています。

しかし、学童期(小学生・中学生)は外でアルバイトをすることが法律で許されていません。

家庭の中でのお金のやりとりはお小遣いとしてみなされるので大丈夫なので、子どもが自分を取り戻すきっかけにできるよう、子どもでもお家で取り組めるアルバイトができるよう家族の食事を子どもが用意したり、お手伝いができるように「こどもレシピ」をつくりました。

料理を全くしたことがない方は、初心者向けに無料で「はじめてレシピ」を提供しておりますので、試しに使ってみることをお勧めします。

皆様にぜひお試し頂き、私の成功体験と子育ての幸せを分かち合って頂けることを祈念しております。

株式会社十人十色舎 代表取締役
小児科専門医・指導医 内分泌専門医 医学博士
松下理恵

ちなみに上の画像は、中学1年生の子が『こどもレシピ』からヒントを得て、火を一切使わない夏料理として、一からメニューを考え全て自分で作ってくれた朝ごはんです!